は、震災前二〇一航路のうち、一五四航路(七七%)まで回復している。
(2)取扱貨物量(十月実績、神戸市港湾局調べ)は、外貿=三四八万トン(対前年同月比約七一%)、外貿コンテナ貨物=二六五万トン(同約六九%)、内貿=六五三万トン(同約六四%)まで回復している。
(3)貿易概況(十月実績、神戸税関発表一は、輸出額三、二七三億円(対前年同月比約八二%)、輸入額一、九三二億円(同約八五%)、外国貿易船入港状況七四九隻(同約八一%)まで回復している。
(4)フェリー再開状況(十一月末現在)は、国際フェリー二航路(天津、上海)、国内フェリー八航路(高松、川之江〜新居浜、大磯、沖縄、松山〜大分、新門司、今治、松山)が再開されている。
3、今後の復旧予定
神戸市等においては、港湾機能の早期回復を図るため、優先順位を定めて効率的な復旧を行い、おおむね二年を目途に神戸港全体の機能回復を図ることとしている。
コンテナ埠頭については、平成七年度内におおむね三分の一を本格供用して、フェリー埠頭については、東神戸フェリー埠頭の第三、第四バースに続き、同じく七年度内に六甲アイランドフェリー埠頭(RF−2)を本格供用し、その他の岸壁については、七年度内におおむね二分の一を本格供用することとされている。
また、臨港交通施設についてはハーバーハイウエーのうち、神戸大橋は平成八年六月末に、ポートアイランド〜摩耶埠頭間は八年八月末に復旧見込みであり、これによりハーバーハイウエー全線の復旧が完了することとなる。
神戸港内の通航船舶の実態と海難の発生状況
1、通航船舶の実態
平成六年の神戸港の入港船舶隻数は六一、一二〇隻(港務統計)で全国一位となっていた。
しかしながら、震災による入港船舶の減少、復旧工事に従事する作業船の増加などにより、港内の通航船舶の実態は大きく様変わりしていることから、神戸海上保安部では平成七年十月、主要航路において二十四時間連続の通航船舶実態調査を行った。
<図1> 通航船舶実態調査の結果
